ムー大陸の謎

ホワイト・ムー
その昔、太平洋のど真ん中に、ムーという大陸があったらしい。
あったらしい、というのはあくまで想像の産物でしかなかったからだ。
それでも一部のオカルト趣味・妄想主義の人は、頑としてその存在を主張する。
いわく、あんな広大な地域に陸がほとんど存在しないのはおかしい。
いわく、パラオミクロネシアなど、同海洋上に点在する島々はかつての大陸の山頂であると。
いわく、イースター島のモアイ像はその頃の名残だと。
しかしどれもこれも、確実な証拠もなく、いまのところファンタジー小説か、そういった類のもののネタとしてしか扱われない。
ムー大陸の一番の謎は、理性的に考えればありもしないような事柄なのに、その一方で「もしかしたら」という淡い妄想を抱かせるところにあるに違いない。

(画像はヘンリー川原のアルバム「ホワイト・ムー」)